禁煙が難しい方必見!タバコ依存に陥るメカニズムを知ろう。禁煙の正しい方法とは?

タバコ依存は、タバコの成分であるニコチンが脳内で作用し、快楽物質であるドーパミンの放出を促すことで引き起こされます。禁煙をする場合、タバコの依存から抜け出すためには、このメカニズムを理解することが重要です。本記事では、禁煙が難しい方に向けて、タバコ依存に陥るメカニズムについてと正しい禁煙方法を詳しく解説します。

タバコ依存のメカニズム

まずは喫煙によってどのようなプロセスを経てタバコ依存に陥るのかを見ていきましょう。このメカニズムにおいての中心は脳内の快楽物質であるドーパミンの放出に関係しています。

【図1-1】正常なドーパミンの放出

通常、ドーパミンはアセチルコリン受容体にアセチルコリンという神経物質が結合することで脳内快楽物質のドーパミンを放出します(図1-1)。アセチルコリンというのは覚醒や認知機能の向上を司る神経物質でドーパミンとアセチルコリンは双方バランスを保っています。

【図1-2】ニコチンによる異常なドーパミンの放出

次に喫煙することでニコチンを摂取した際にどのような事が発生するのかを見ていきましょう。実はニコチンもアセチルコリン受容体(正確にはニコチン性アセチルコリン受容体)に結合してしまい、大量のドーパミンを放出させます。これはニコチンはアセチルコリンよりも長い時間をかけて受容体に結合することで受容体を過剰に刺激をするためです(図1-2)。

これにより受容体の感度が下がってしまい、ニコチン濃度が低下することでドーパミン分泌が低下しイライラするなどの禁断症状を感じ喫煙を止められない依存状態になるのです。

紙タバコと電子タバコのニコチン量の違い

次に紙タバコと電子タバコでニコチンの含有量は違いがあるのでしょうか?

結論から言うと、紙タバコもiQOSなどの電子タバコもニコチン含有量は大きく変わらないようです。どちらもニコチンなど有害物質を含むタバコの葉を使っており、紙タバコと電子タバコでは大きく違うのはその加熱方法です。

紙タバコはイメージしやすい通り、タバコの葉を燃焼させることでニコチンなどの成分を吸引します。一方で電子タバコは内部を高温にすることで生じる蒸気(ニコチン含む)を吸引しているという違いなだけです。

もちろん電子タバコはタールの量が紙タバコより少ないなど違いは複数ありますがタバコ依存の原因物質であるニコチンにおいては両者変わらないということです。

禁煙に挑戦するための方法

タバコの依存から離脱するのは、ここまで見てもらったように簡単な事ではありません。簡単に止めれたという人は相当な鉄の意思を持った人物かそもそもニコチン依存症になっていないかのどちらかでしょう。

私もかつてヘビースモーカーで何度も禁煙に失敗してきました。しかしそんな私でも止めれた方法をご紹介します。

タバコ関連の物を全て捨てる

禁煙を成功させるためにまずやることは、タバコやライター、灰皿などタバコを吸うために必要なものを処分してください。IQOSなど電子タバコの方も思い切って本体を捨てましょう。

これをしないと必ず禁煙は失敗します。

家族や友達などに禁煙を宣言する

自分で禁煙を決意したあとには、家族や友達、会社の同僚にも喫煙を宣言しましょう。特に職場の上司などがなお良いです。

あなたが周辺の人間に禁煙宣言をすることで、たとえ吸いたくなっても吸いずらい状況を自分で作ることが重要です。あたなが誘惑に負けて吸ってしまうことで周りはあなたの事を意志の弱い人物など落胆してしまうでしょう。そうならないように逃げ道をなくしましょう。

これも禁煙を成功するための重要な要因です。

禁煙を開始する(思い立ったらすぐやる)

禁煙はやると決めたらその瞬間からやりましょう。

この時点であなたはタバコも全て捨てているため、ニコチン不足・ドーパミン不足でイライラや不安感がニコチン依存の状態によっては襲ってくるでしょう。

あまりニコチン依存が無い方であれば、1週間もすれば喫煙の離脱症状は薄れてきます。しかし依存度合いが高い方は仕事や日常生活にも支障をきたすレベルでの集中力の低下やストレスを抱える場合があります。そのようなケースのために下記の方法を併せて実施することをお勧めします。

ニコチンパッチなどの医薬品を使用する

タバコをやめたい人向けの医薬品でニコチンパッチが販売されています。ニコチンパッチは1日1回起床時から就寝時まで1枚張るだけなので誰でも簡単に始める事ができます。

仕組みとしては腕などにパッチを張る事で皮膚からニコチン分子が少しずつ体内に入る事で安定した血中濃度が保たれるように設計されています。タバコを吸う事なくニコチンが摂取できるためニコチン不足によるイライラや不安感などは起きずらく、あたなの禁煙の大きな手助けになります。

また、この商品はSTEP1とSTEP2の2種類のパッチがあります。

STEP1はニコチン含有量が35mg,STEP2は17.5mgとあり、まずはSTEP1を6週間使用、その後STEP2を2週間使用して晴れて禁煙成功となります。

【STEP1】 まずは6週間 パッチ20

【第1類医薬品】ニコチネル パッチ20 14枚 ※セルフメディケーション税制対象商品

最初の6週間はニコチネル パッチ20を1日1回、1枚を起床時から就寝時まで貼付します。

【STEP2】もうすぐ成功・・・!あと2週間 パッチ10

【第1類医薬品】ニコチネル パッチ10 14枚 ※セルフメディケーション税制対象商品

ここまでくればあと一歩です。

残り2週間で禁煙成功です。

さいごに

以上、喫煙による依存のプロセスと禁煙の方法について記載しました。

この記事をここまで見て頂いた方は何かしら禁煙をしてみたい・禁煙したいけど不安があるなど禁煙に関して検討されている方が多いと思います。個人的には禁煙は人から強制されるものでなく、自分で禁煙する・禁煙するつもりは無いを決めればそれで言いと思っています。

ただタバコは身体にとっても多少なりとも有害であること、これからますますお金がかかる事、味覚においても味を感じずらくなるなどいくつかの副作用があります。これらを踏まえて禁煙を本当にしたい人は上記の禁煙のプロセスを信じてやってみることであなたの禁煙ライフは成功するでしょう。

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