緊急通報番号の119番、火事・救急の際にかける番号として広く知られていますが、この番号 実は昔は112番だったんです。
なぜ112番から119番に変わったのでしょうか?その歴史を見ていきましょう。
昔の電話サービスの歴史
1890年から日本の電話サービスが開始された
まず日本の電話サービスの歴史として1890年まで遡ります。
この頃の電話は、まず電話局にかけると交換手と呼ばれる電話を取り次ぐ人にかかります。そして電話をかけたい相手の電話番号を口頭で伝えて手動で接続してもらうというやり方でした。
そのため、何か事件が起きると交換手に「警察につないで!」、火事が起きると「消防につないで!」とやっていたわけですね。
1926年から交換手不要の自動交換方式が導入
1926年になると自動交換方式のダイヤル式電話が登場します。
それと併せて消防用の緊急通報番号として「112番」が制定されました。
112番になった理由としては諸説ありますが、ダイヤルを回すときに最短でかけられるようにという事で決まったようです。
ところが翌年に112番は廃止される
なんと翌年の1927年に消防用の緊急通報番号としての「112番」は廃止され、「119番」に変わりました。
理由として、かけ間違いが多かったからという事でした。慌てていても正しくかけてもらうためにダイヤルが「1」から離れたところにある「9」を最後の3桁目として「119番」が生まれました。
以上が消防が昔「112番」だったという真相です。たった1年しか使われていない幻の通話番号でした。