地球が誕生して約46億年経ちますが、どのように今の海水ができていったのでしょうか?
46億年前は地球は「マグマの海」だった
地球の歴史は今から約46億年前、小さな惑星同士がぶつかり合って誕生しました。その衝突のエネルギーは非常に高温で、地表はマグマの海(マグマオーシャン)に覆われていたとされ、当時は、液体としての水は地表には存在していなかったと考えられます。
もちろん、この時点では生物も含めて存在できる環境ではありません。
水はどこから来たのか
水の起源について
元々、地球には水はありませんでした。そのため、雨を降らせる元となる水蒸気自体も存在しないため海を形成するためには外部から水を運んでくる必要性があります。
また、地球コアに相当量の水素が吸収されることを考えると、大量の水分子を継続的に供給していくひつようがあります。
つまり、地球にどのように水が来たのかというと、水分子を含んだ惑星(隕石)が地球に継続的に降り注いだと考える説があります。
水の供給は太陽から離れた惑星から
太陽系を考えてみましょう。
水を供給する元となるのは、地球外の宇宙からしかありません。宇宙には水はH2Oとして気体で存在しているためその状態で惑星に取り込まれることはありません。
しかし木星など太陽から離れたスノーラインの外側の惑星の場合、水分子は固体として岩石内に存在していおりそれが地球に隕石としてぶつかってきたという説が有力です。
海が出来きあがる
その後しだいに衝突も少なくなり、年月をかけて地表の温度が冷える事で、マグマが冷え固まります。併せて、塩素を含む大気中の水蒸気が大量の雨となり降り注ぐわけですが、この雨も強力な酸性雨だったと考えられます。
その雨が冷え固まった岩石等に含まれているナトリウムと反応して、塩化ナトリウムが生成され今の海水の元となったのです。
これにより私たちのよく知る海が出来上がっていったんですね。
*諸説あります
参考文献
nature communications – Experimental evidence for hydrogen incorporation into Earth’s core