空に浮かぶ雲ですが、綿あめのような軽いものに例えられたりします。しかし意外と雲は重いのです。また、そんな重い雲がなぜ空に浮き続けられるのでしょうか。
今回は雲の発生メカニズムと雲が落ちてこない理由を解説していきます。
目次
この雲の重さはどのくらい?
いきなりですが、この連なった雲はどのくらいの重さだと思いますか?
実は、500トンもあります、アフリカ象に換算すると象100頭分の重さです。
*雲の体積を1km^3と換算
雲の正体とは
まず雲とは何なのかを見ていきましょう。
「雲」とは、一般的な発生メカニズムとして上昇気流により空気中の水蒸気が上空に運ばれます、上空に行くほど気圧は低くなるため、水蒸気が冷やされて細かい水滴(氷)の集まりとなります。これが雲の正体です。
雲が白く見えるのは、この水滴の粒がとても小さく・透明のため光を乱反射することで白く見えているのです。例えば、かき氷を作る時も、氷は透明だけど細かく氷を砕くことで白く見えるのと同じです。
「雲」が空に浮かぶ理由
雲が空に浮かぶ理由がいくつかの要因があります、代表的なものを紹介します
上昇気流によって浮いている
雲が落ちない主要な理由として「上昇気流」によるものです。
上昇気流によって下から吹き上げる気流のおかげで浮いています。正確には雲を構成している水滴は非常にゆっくりと落下していますが、上昇気流によって雲が上空に保たれています。
重力の影響を受けずらい
この惑星上のものは、重力によって地球に向かって引き寄せられます。あなたがその場でジャンプするだけで宇宙旅行ができないのも残念ながら重力によるものですよね。
しかし雲を構成する水滴がまだ十分に小さい場合は、重力は受けますが、受ける影響が小さく雲が浮いていられる要因の1つとも言えます。私たちには雲は大きな塊で見えていますが、実際には水・氷などの細かい粒子の集合体なのです。
凝縮熱によって上昇する力が働く
雲の元となる、水蒸気が水に凝結するときに気体から液体に変わります。その時に凝縮熱という熱を放出します。これにより浮力を得てさらに上昇します。
*大気の状態によって凝結によって熱を放出しない場合もあります