髪にはワカメを食べるといいって話は誰もが聞いた事があるのではないでしょうか。
その真相とは果たしてどうなのでしょうか?
目次
ワカメが髪を生やす「科学的根拠」は無い
残念ながらワカメだから髪が生えるという科学的根拠はありません。
このうわさの歴史はかなり古く、江戸時代に遡ります。
当時の女性が洗う長い髪が「ワカメ」に似ていることから、女性の髪に良いとされて女性が好んで食べていてそれが時代を経て「ワカメ」を食べると髪が生える = 薄毛改善に効果があるといったうわさに変化をしていったという説があるようです。
ワカメの栄養素は髪には良いのは事実
まずワカメの栄養素ですが、下記の通りです。
エネルギー ・・・ 164kcal
たんぱく質 ・・・ 13.6g
亜鉛 ・・・ 0.9mg
ビタミンB1 ・・・ 0.39mg
ビタミンB2 ・・・ 0.83mg
毛髪を発毛させるような成分はありませんが亜鉛やビタミン、タンパク質が含まれています。
ただし乾燥わかめだと、1人前のお味噌汁に入れる量は約1gほどになるため、わかめから摂取できる髪の栄養素というのもそこまで効率よく摂取できるわけではありません。
ワカメを食べる事は髪には良いことというのは事実ですが、それだけで髪を生やす効果は無いと考えられています。
薄毛の原因は3人に1人がAGA(男性型脱毛症)
薄毛の原因は様々です。
近年よく耳にしますが薄毛の原因として、AGA(男性型脱毛症)のケースが近年増えています。
AGAの発症率は、20代は約10%、30代で約20%、40代で約30%と年齢とともに発症率は高まっていき、年齢とAGAの発症率は完全に相関があると言われています。
AGAの原因は今だ完全に解明されているわけではありませんが、根本原因は男性ホルモン(テストステロン)の活性化だと言われています。
髪の毛は成長期・移行期・休止期というサイクルで発毛と脱毛を繰り返しているのですが、AGAによって成長期が短くなる、毛が生えなくなる休止期が長くなることで抜けた髪が生えてこないという状況を引き起こします。
髪を生やすには薬を飲む方法もある
AGAの場合に一般的に取られる治療法は、外服薬と内服薬で治療していくケースです。
内服薬として下記が使用されるケースが多いです。
フィナステリド ・・・AGAの原因を防ぎ、抜け毛の進行を抑える効果
ミノキシジル ・・・ 発毛を促進する効果
以前から、ミノキシジルを配合した育毛剤として外服薬がありますが一般的には上記内服薬と併用することで効果は大きくなると考えられています。
効果は個人差もありますが、服薬後3か月~半年で目に見えて効果が出ると言われています。
必ず医師の診断を受ける事
AGAの治療薬として、個人でネットショップなどで簡単に購入することはできます。ただし、この方法はおすすめできません。
特に内服薬については各個人の体の状態や血液検査などを医師が判断して、薬を処方できるかを判断します。
そういった医師の判断を元に治療をすすめないと、何か身体に副作用があった場合の対処が遅れて命にかかわることもあるからです。
繰り返しになりますが、個人の判断での薬の服薬はおすすめしません。
髪を増やすには生活習慣も併せて整える
まとめとしては、髪を生やすために「ワカメ」の摂取だけでは効果はなく、AGAであるならば、医師の診断の元、薬の服薬が一番効果があると考えられます。
また日々の生活習慣においても髪の毛の発毛に影響があると言われています。
髪の毛の元は、食事から摂取する栄養素です。その栄養が十分に摂取できていないと髪の毛を作る材料がありませんから、薬を飲んだところで効果は薄いでしょう。栄養バランスを考えた食事も非常に重要です。
睡眠についても同様に、不規則な生活は髪の毛の成長に悪影響をもたらします。夜更かしは極力さけて規則正しい睡眠をとることで髪の毛を成長する環境をととのえていくことも大事です。